東陽町にある、90年頃に建てられたのマンション住戸をリノベーションしました。
〈改修前〉
リビングダイニングとキッチンとの間は壁によって分断されている
クライアントは夫婦と幼い子供の3人家族で、友人を家に招くことが多いため、広く開放的なリビングと朝日が入る寝室を望んでいました。
〈改修前〉
採光が臨めるベランダ側は、壁によって和室とリビングとに分けられていることで、それぞれの部屋が窮屈な印象となってしまっている
改修前の住戸は、ベランダ側の一番大きな開口があるスペースがリビング・ダイニングと和室とに分けられており、広く開放的なリビングがほしいというクライアントの要望に適っていませんでした。
〈改修前〉
家事導線は良さそうだが、キッチンにいる人とリビング・ダイニングにいる人とのコミュニケーションが取りづらい
また、キッチンがリビング・ダイニングと壁で仕切られていることも、リビングを感覚的に圧迫し、狭く見せている要因となっていると感じました。
そこで、既存のリビング・ダイニング、キッチン、寝室1との間の壁を無くして一つの大きなLDKとし、和室2だったスペースは主寝室とし、広いLDKとガラス入りの引き戸で仕切ることを考えました。
〈改修中・解体時〉 各間仕切りを撤去した状態
〈改修中・解体時〉 各間仕切りを撤去した状態
〈改修後〉 主寝室からガラス入りの建具越しにベランダ側の開口部を見る
ベランダ側から入り込んだ光が寝室まで差し込む
既存の壁を活かしながら、それぞれの部屋の間仕切りを取り払い、必要に応じてガラス入りの建具で仕切ることで、窓から入った自然光がキッチン、リビング、ダイニング、寝室、玄関へといきわたるようになりました。
寝室とLDKを仕切る3枚の引き戸を開け放すことで、寝室もLDKの一部のように使うこともできますし、来客時は閉めることで、子供の玩具やプライベートなもの等を一時的にしまうこともできます。
既存の状態をすべて変えるのではなく、いらないものは無くし、活かせる部分は活しながら、少ない操作でクライアントの生活にフィットした住居をつくることが出来ました。
〈plan〉Before-After