のどかな風景が残る小田原市郊外に、2世帯7人家族が暮らす住宅をつくりました。

昔ながらの、広い庭を持つ家が多い土地ではありましたが、2世帯分のスペースが必要となることや、クライアントの様々な要望、東西に細長い敷地形状を鑑みると、敷地いっぱいに建物を計画する必要があると感じました。

そこで、それぞれの空間が明るく開放的になるよう小さなコート(中庭)を点在させ、それぞれの生活空間に適した高さを細かく設定してゆくことで、実用的な広さと感覚的な広がりを獲得することを目指しました。

庭としては小さく分散していても、コート(中庭)それぞれが内部にとって採光や通風をもたらし、プライバシーを保ちつつ景観を豊かにする機能を果たす計画とすることで、両世帯や家族一人ひとりにとっても、居心地のよい距離感と関係性を保つことができる家をつくることが出来たと思います。