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©AIDAHO Inc.

マンションでも広く明るい玄関をつくる

2016.4.22
最近は玄関の三和土(たたき)を広くつくり、ベビーカーやゴルフやアウトドアー用品等を置いておくスペースとして活用したいという人も増えてきています。

マンションでは、居室を最大限取ろうとする為に狭くなりがちです。また、限られた窓をできるだけ居室にあてがえるように計画されている為、玄関に窓は無く、暗くなりがちです。

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これはAIDAHOが以前手がけたマンションのリノベーションの事例ですが、玄関側の壁に接していた居室を縮小して、玄関の土間を拡張しています。

加えて、居室と玄関の間の壁に開閉できる屋内用の窓を設置する事で、窓からの光りと通気を玄関と居室で共有できるようにしてあります。

これにより、広く明るい玄関をつくることができ、居室のほうにも外光と外気引き込むことができるようになりました。
※木製室内窓はツールボックスで販売中です

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マンションだからと諦めなくても、計画次第で実現できることもあります。
諦める前に是非ご相談ください。


 


 

 

toolboxにて木製室内窓の販売を開始しました

2016.3.24

少し前の話になってしまいましたが、昨年からtoolboxさんと山形の老舗建具屋さんと一緒に開発を進めていた木製室内窓が、toolboxからリリースされました。
http://www.r-toolbox.jp/service/木製室内窓/


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屋内の壁に設置することで、部屋と部屋のあいだで通気や、採光を共有することができます。


どのような空間にも馴染むようシンプルなデザインでありながら、そのつくりの中には老舗の建具屋さんの技術と経験が詰まっています。


大きさも日本の住空間に適した絶妙なサイズでつくられおり、壁に設置されることで視覚的にも程よいアクセントとなります。


空間を仕切りたいけど開放感は残したい


住まいづくりを考える時、できるだけ広く開放的な空間をつくりたいという思いと、寝室や子供部屋、書斎など仕切られた空間がほしいという思いの両方がせめぎ合うことがよくあります。


限られた空間の中で、開放感を保ちつつ、空間を仕切りたいという場合にこの窓はとても役に立ちます。


例えば、とても一般的な、ベランダ側と玄関側にしか窓がなく、2方向からしか通気と採光がとれない間取りのマンションをリノベーションする場合、ベランダに面した広く開放的なLDKをつくることで、子供部屋や寝室などの個室が窓際から離れてしまい、窓のない部屋となってしまうことがあります。


そのような時、LDKと隣接する子供部屋や寝室の間に田窓を設けることで、LDKに入る外光と外気を共有することができます。


 

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リノベーションで玄関を広くする場合も同様に、個室が窓側の壁から離れてしまう場合がありますが、この窓をつけることで玄関側の窓からの外光と外気をを共有することができます。


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湿気が篭りがちな洗面脱衣室や、ランドリースペースに設置する事で、換気がしやすく衛生的な水周りを実現することができます。


また、普通の窓と同様にカーテンやブラインドをつけることで、視界を遮ることができるので、用途に合わせて組み合わせることでプライバシーを保つこともできます。


木製室内窓は飾り気のないシンプルで素朴な窓でありながら、様々な部屋のあいだに設置することで、自分らしい暮らしをデザインすることができるアイテムです。


その可能性を是非試してください。




材質はスプルスで、窓の幅と高さは780㎜×780㎜の1種類、奥行は設置される壁の厚みに合わせられるように110㎜と165㎜の2種類のサイズからお選びいただけます。


開き方は、引き違いタイプと押し出し窓タイプの2種類があり、ガラスは透明と型ガラス(梨地)の2種類からお選びいただけます。


押し出し閉 引き違い閉


 押し出し開 引き違い開


押し出し開梨 引き違い開梨


 これから自宅やお店などをつくる人や、建築や空間デザインに携わる人にも活用していただけると嬉しいです。

今生活している空間や、お店にこの窓を付けたいという相談も受け付けます。

 

設計事務所と工務店のあいだ

2016.1.08
れんが

AIDAHOは設計事務所ではありますが、状況に応じて工務店もやってきました。ここでいう工務店とは、複数の専門工事業者を管理し、総合的な工事を請け負う業者のことです。

今現在進めているパン屋さんのプロジェクトは、AIDAHOが工務店として工事を請け負い、工務店ではなくつくり手に直接仕事を発注して進めています。

一緒に工事を進めているのは、10年来の付き合いのデザインも設計も施工もできるスーパーマンのような仲間達です。

クライアントは15年前に知り合い、昔からお店を出すときには相談するといってくれていた人で、ありがたいことに本当に声をかけてくれて、お店づくりをさせてもらえることになりました。

ずっと近くにいた人達が、互いに影響しあいながらも別々の道を歩いてきて、今こうして1つの目標に向けて歩みをそろえていることがとても嬉しいです。

今回一緒にお店作りをしているWOODWORKは御徒町にある家具屋さんで、長沼と澤田の古くからの友人が働いています。これまでイベントやワークショップを一緒にやったり、AIDAHOの設計した空間に家具をおかせてもらったりデザインした店舗のカウンターをつくってもらったりと、一緒にものづくりをしてきましたが、0から一緒に考えて空間をつくったことはありませんでした。

AIDAHOは設計事務所として空間全体のデザインをまとめるという点では、WOODWORKよりも経験がありますが、家具という単体として完成されたものを考え、つくり続けてきたWOODWORKは、ディテールに対する鋭い感覚をもっています。

一緒にものづくりしていてとても勉強になるし、互いにこれまで単体のままではできなかった発想ができるようになってきています。

まだ小さな一歩を踏み出したばかりですが、今後の展開がとても楽しみです。

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スクラップとビルドのあいだ

2015.10.13
先日、知り合いの建築事務所 A+Sa の手がけている住宅の建築現場を見学させてもらったのですが、建物の構造体の一部に、同じ敷地に元々建っていた住宅に使われていた構造材をリサイクルして使っているのを見つけて、とても感心しました。

同時に、古い木造住宅をリノベーションするとき、内部の仕上げを剥がして構造体が剥き出しになったときにも、部分的にリサイクルされた木材が使われているのを見つけたことを思い出しました。

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今の木造住宅は、決まったサイズで大量に製材された材料に対して、機械で継手や仕口(材と材のジョイント部分)を刻むという方法で柱や梁をつくり、現場に運んで組み立てるという方法が主流なので、建物を丁寧に解体して古い材料を取り出し、新しい住宅に合うように加工して使うということはシステムに合わず、コスト軽減になるどころか、むしろコスト増になってしまう可能性もあります。

現代の日本は、大量に均一の住宅を供給できるようになっていますが、その代償として長く培われてきた職人の技やそれを後世に繋いでゆくシステムを衰退させてしまいました。

まだ十分に使える古い材料を細工して再利用するには技術が必要ですが、今はそのような技術を持つ職人は少なくなっています。

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今の家と違い、昔の日本家屋はほぼ自然素材のみで構成されていました。

塗り壁

今よりも腐食しやすく、脆い素材でつくられていながらも、長く住み続けることが出来たのは、定期的に手入れをするという習慣が根付いていたからだと思います。

木や土、石、藁など、なくなることはなく、どこでも手に入るような素材を使い、打ち込まれた楔や栓を抜くことで部分的な解体が可能という、保守性(maintainability)の高いつくりと、それを支てゆく技術を受け継ぐ職人達。

もちろん、このようなシステムが主流だった頃と今とでは状況が違うので、同じようにはいかないこともあると思いますが、業界全体が、このような持続可能なシステムを目指して、少しずつ変化してゆく必要があると思います。

今後益々増えて、問題化してゆくであろう空き家も、見方を変えれば資源と言えるのかも知れないし、また、新しく建てる建物も、未来の資源となるように考えてつくることも大切なのではないかと思いました。

 

 

 

通常と非常のあいだ

2015.9.24
シルバーウィークは天気がよくてよかったですね。気温もちょうどよくて出かけるにはもってこいの連休でした。連休の予定は特に決めずにいたのですが、予定が空いた一日を使ってボランティアをしに茨城へ行ってきました。

大雨による洪水被害にあった常総は都内からも近く、シルバーウィーク中のボランティアは当日決まった時間に決まった場所へ行けば参加できるということだったので、行ってみることにしました。

当日の朝、早めに集合場所へ行ったにもかかわらず、すでにたくさんの人が集まり、受付けに長い列をつくっていました。

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連休なのにこんなにたくさんの人がボランティアに来ているのかと驚きつつ、列に並び、バスに乗って被災地に向かいました。私が派遣された場所は鬼怒川沿いの住宅地でしたが、生々しく残った洪水の跡を見るに、一番激しい時には肩まで漬かってしまうほどの水が来ていたことが見て取れました。
基礎以外は軽い素材で構成される木造建築は、コンクリートでできた基礎にボルトで固定されていたとしても、大量の水が一気に流れてくれば浮いて流されてしまいます。

流されなかったとしても、浸水してしまうことで、泥が大量に溜まってしまったり、畳や床材、壁材、家具は傷み、復旧には多大な労力がかかります。

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私の仕事は建物の床下や敷地内に散乱した、大量の泥や藁(田んぼから流れてきた)を集め、袋に入れることだったのですが、なかなか手間のかかる作業でした。

私は家に帰れば安心して休む場所がありますが、家が洪水被害にあった方々は心から休める場所がありません。被災された方々の苦労を思うと胸が痛みました。
それでも明るく励ましながら作業をされている現地の方々には、逆に自分が励まされた気がします。

今回私が派遣された被災地周辺を茨城県常総市のハザードマップで見ると、概ね100年に1回程度起こる大雨時に、2~5メートル浸水する可能性があるエリアだということが分かります。
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古くからこの地に住まわれている人の中には、鬼怒川や小貝川の洪水を経験された人もいたと思いますが、今回ほどの洪水を現実的に想定して備えていた人は少なかったのではないかと思います。

自分の住むエリアや、住むことを検討しているエリアは、一度ハザードマップで確認し、その場所のことをちゃんと調べ、認識しておいたほうがいいと思いました。

自然災害を完全に回避することはできませんが、日常の中で少しずつ備えてゆくことで、被災するリスクを少しずつ軽減してゆくことはできると思います。

 

 

 

 
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